バルーン返済とは
「バルーン返済」とは、返済資金が一定期間後に準備できる見込みがはっきりしている時、その時点までに少しでも元金を減らしておきたい場合に使われる返済方式です。住宅取得などの不動産融資などにおいて使われるのが一般的です。不動産融資などでは、長期にわたる契約になることが多いですが、何年か先に確実に入るお金がわかっている場合に使われます。例えば、何年か先に退職金など確実な収入があって、そのローンの返済に充てられる、というようなケースです。
具体的には、その時期がくるまでは、「元利均等返済」や「元金均等返済」の方式で、返済し続け、その収入があった時点でまとめて残債を支払うという形です。最終回の支払金額が最後に大きく膨らむことから「バルーン(風船)」をイメージさせるものとして、このような呼び方がされています。また、最後の返済が大きい金額になることから、「テールヘビー」と呼ばれることもあります。この方式では、実際の借入期間とは別によりも長い想定期間を設定した上で、想定期間に基づいて毎月の元利均等返済額を算出し、この金額を毎月返済して行きます。そして最終回に残元金を一括で支払います。
この方式は、月々の返済が抑えられることから、確実な収入が見込まれる場合にはとても有効な方式と言えます。また、月々の返済を抑えている分、貯蓄もできるので負担感が少なく、住宅などを取得することができます。子育て世代でも無理なく、住宅取得を目指せる方法としてお勧めできる方式です。
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